期  間 

2006/04~2006/09


計画敷地

新潟県十日町市桐山


メンバー

みかんぐみ+神奈川大学曽我部研究室

新井、犬飼、草ヶ谷



新潟の山間に建つ農家を改修する計画である。
神奈川大学のゼミとみかんぐみとの共同であり、恒久的に用いる建物の内部改修計画についてはゼミで設計を行い、妻有トリエンナーレ2006の作品としての計画はみかんぐみで行っている(みかんぐみの計画は、屋内外にたくさんの風呂をつくるというもの)まず、内部での活動と外部での活動をつなぐ場所として、オイルステインで真っ黒に塗り込められた大きな土間をつくることとした。具体的には、玄関周りの部屋を仕切っていた壁を撤去し、天井を屋根裏まで抜き、立体的に立ち上がる巨大な土間空間とすることにより、建物全体をつなぎとめる象徴的な存在となっている。実際には、学生たちと建物を調査しながら手を加えていき、結果として上記のような空間を立ち上げることとなった。もともとのイメージを具体化し、少しずつ設計作業を進めていった。こういう建物の再生には、そういう時間をかけた方法が適していたようだ。

学生のコメント

四方を緑に囲まれた景色のいい高台。
そんな場所に私たちが改修することになった空き家がある。この家を初めて見たとき、強烈な印象を受けた。外から見ただけでも外壁のトタンはボロボロでかなり痛んでいる。中に入るとさらに強烈で、建具はゆがんで閉まらない。床は抜け落ちそう。屋根は雨漏り。みかんは食べかけ。外見以上に中はボロ。そんな中で私たちの空き家改修プロジェクトは始まった。    

                    新井 里志

妻有トリエンナーレでは新潟の松代の民家の改修をした。1/1での検討のつもりがいつのまにか壁、柱、床がなくなった。そこを土間にしたことがかなり開放的になり気持ちの良い空間になったのではないかと思う。また2階の土間と隣接する部屋を土間と繋げることで外との繋がりがこの家にでたのではないかと思う。妻有トリエンナーレを通して住民の人たちの関心の高さが印象に残った。そのことだけでも妻有トリエンナーレの開催の意義を感じた。      犬飼 治

玄関を入ると、三層分吹き抜けた土間に出会うことができる。柱、梁は煤けた古民家のように黒く、いったんは場を引き締め、時に軽快なリズムを保っている。この縦に伸びていく半外部のパブリックは、ゲストをなつかしい気持ちで出迎え、目に見えるゆっくりとした時間を持っている。一見の出入り口は外とを近くし、二階につながるロビーでは、通り抜ける風とお茶を楽しむことができる。季節が過ぎるごとに、思い出が増える場所であれば良いと思う。   草ヶ谷 友則

掲載紙等
LANDSCAPE DESIGN NO,50(2006.10)
住宅特集 空家プロジェクト (2006.10)