建築学部の紹介

神奈川大学建築学部の教育理念と学びについて

谷口 忠 先生

神奈川大学建築学科は、1965年4月に工学部の新学科として誕生しました。創設の中心人物は、初代学科長でもあった谷口忠先生でした。その中で大自然の法則や社会の多様な仕組み、そして、真の幸福という「真・善・美」を知り得た人こそ建築家にふさわしいという建築哲学を主張していました。本学建築学科の開設にあたっては、「最近の建築教育は、単なる知識と技術を授けた職人の養成に終わっているように思われる。社会科学と精神科学の一致した広い視野に立って総合的な見解を持つ建築技術者の養成こそ急務だ」と、単なる技術者教育を否定し、豊かな知識と教養を備えた魅力的な人間教育を目指すと教育方針を述べています。これは、新たなる技術者教育を目指す先見の明といえる主張でした。そして、本学建築学科はこの考えを教育理念としてきたのです。

島﨑和司(建築学部長)

2022年4月、建築学科はさらなる発展を目指し、建築学部に生まれ変わりました。創設以来の教育理念の実現化に向け、新たな教育体制・教育環境に移行するためです。地球環境の悪化による自然災害の増加や人口減少などの社会構造の変化の中で、現代社会はこれまでにない新たな解決すべき課題を抱えています。こうした複雑な課題に対応するためには、これまでの建築技術者ではなく、人間愛に溢れ、かつ、学際的な豊かな知識と教養を兼ね備えた“建築専門家”が求められているのです。それは、まさに本学建築学部の教育理念に則した人材そのものなのです。本学建築学部では、建築とは、「さまざまな機能(使われ方)と諸技術、そして美とを調整し、それらの最善の総合化を図ることによって、人間の多様な営みにとって使いやすく、安全で快適、かつ感動を呼ぶ空間や形態・環境を創造すること」を目的とした活動と考えています。そのため、建築を学ぶことは、人間とその営み(社会・経済・文化など)から科学や技術まで、極めて幅の広い分野を学ぶことになります。みなさんの本学建築学部での目標は、4年間しっかり学び、建築を武器とする建築専門家となることです。そして、ここでの学びを基礎とし、さらに大学院への進学、あるいは、実社会での研鑽を積みながら、さらなる成長を続けてください。

文系視点を活かす
「建築学部」の学び

工学に限らず、多様な領域を横断する総合学問としての「建築学」を目指し、
神奈川大学建築学部 都市生活学系は、新たに文系学生を求めます。
充実した学びのために、サポートや入試制度も充実させています。

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