【受賞】小林遥斗さん(安田・劉研究室)が「日本音響学会建築音響研究会 2024年度若手優秀発表賞」を受賞

2024.11.27

工学研究科建築学専攻の音・光環境研究室(安田洋介教授)の小林遥斗さん(博士前期課程)が、日本音響学会建築音響研究会にて、2024年度若手優秀発表賞を受賞しました。発表題目は「二重壁間の地表面が道路交通騒音伝搬に及ぼす影響―3次元波動解析による検討と実用計算モデルの提案―」です。

■内容:
日本音響学会が発表している道路交通騒音の予測モデルであるASJ RTN-Modelは、環境アセスメントや環境モニタリング、環境保全措置の検討などに広く活用されている「学会モデル」ですが、計算精度を確保しつつ実用性も担保する必要があり、現在も改良が続けられています。小林さんは、本モデルにおいて平行に設置された二重の遮音壁(二重壁)を二回回折する騒音伝搬を扱う際、二重壁間に地表面が存在する場合の影響が考慮されていない点に着目し、3次元波動数値解析によりその影響を把握するとともに、ASJ RTN-Modelに基づき地表面の影響を簡便に考慮するための実用計算モデルを提案・検証しました。

■受賞のコメント:
このたび、このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。本研究を進めるにあたり、多くのご指導を賜りました安田洋介教授、劉金雨特別助教、そして貴重なアドバイスをいただきましたニューズ環境設計の福島昭則氏、大学同期の信田聖人氏に、心より感謝申し上げます。また、これまで支えてくれた両親に、この場を借りて深く感謝の意を表します。今回の受賞を励みに、今後さらに研究活動に邁進してまいります。

■関連リンク:
日本音響学会 建築音響研究委員会 選奨 – 受賞者一覧
https://asj-aacom.acoustics.jp/award-list.html
神大の先生 安田洋介 教授
https://www.kanagawa-u.ac.jp/professor/details/details_101812.html
神大の先生 劉金雨 特別助教
https://www.kanagawa-u.ac.jp/professor/details/details_102238.html